入院中の体験記     退院後の話

このページは絹が実際に体験した病名「右顎下腺腫瘍」の手術の入院するまでの体験記です。
どうしようか迷いましたが、実際自分が手術をすることになって
調べに調べたけどあまり体験記が載っていなかったので
これから手術をされる方がいらっしゃるかと思い、このページを残しておくことにします。
グロイ話は書いてませんのでもし興味のある方は読んでみてください。

この手術をして半年後に皮膚腫瘍を発見し、これも摘出手術をしましたが
関連性は無いようです。こちらは入院もせず、日帰り手術で終わりました。


腫瘍発見から入院前の検査までの体験談

2003年10月。
喉が痛い日に喉を触っていて、かなり大きな腫れを発見しました。
触った感じだと、のどぼとけが移動したんじゃないかと思うような硬さでしたが
最初はただリンパ腺が猛烈に腫れていると思い、普通に会社の近くの耳鼻科へ。
耳鼻科では「リンパ腺ではなく、顎下腺に石が詰まってるか炎症を起こしているかもしれない」
と診断されました。
顎下腺というのは唾液を分泌している腺の事です。
「炎症なら薬で治るから様子見してみましょう」と、薬を4日分程頂きました。

自分では腫れが小さくなったかなと思って4日後、耳鼻科へ再び診察して頂いたところ・・・
「うーん。変わってないねえ。しかも硬いし、大きな病院でCT撮った方が良いね」と言われました。
石が顎下腺に詰まる「顎下腺唾石症」最悪な病気だったとしても、私はそれだと思ってました。

大きな病院へは早めに行った方が良いと言われ、次の日紹介状を持って会社から通える大きな病院へ行きました。
触診をして「とりあえず、CTとエコー撮ってみましょうか」
と先生に言われただけで、その時には病名は言われませんでした。
その日は採血のみで終了。
エコーは分かるのですが、CTと聞くと個人的に重病な人がやるイメージがあったので凄く不安でした。
1日で全部やってしまえという話になり、数日後、午前にエコー。午後にCTを撮りに行きました。
エコーはゼリー状のものを塗って、装置を当てて体の中を見るものです。
「唾液飲まないでくださいね」と言われましたが、何度か飲んでしまいました(笑)
飲むなと言われると気になって飲んでしまうのよ!
午後になってCTを。CTは筒状の機械に入って写真を撮る装置です。
数枚撮った後に造影剤を注射(電動点滴?みたいなやつで、一気に体中に薬を流す機械だった)して、
薬が全身にいきわたったあとにまた数枚撮りました。

そしてCTとエコーの検査の結果を聞く日がやって来ました。
親は確か用事があって来れなかったので、一人で聞きに行った覚えがあります。
炎症じゃないのであれば石が詰まっているんだろうな・・・そう思って結果を待ちました。
先生からの結果は予想を超えた「腫瘍です」の一言でした。
「これはもう手術して取っちゃいましょうね」と言われました。
石だった場合にしても、ほぼ手術は免れないのは分かってたので、手術はある程度予想してましたが・・・
腫瘍?石じゃないの?てか腫瘍ってあの腫瘍?この年で腫瘍!!!?
目の前が真っ暗になりました。聞き違いじゃないかと思った。自分の口から出たのは「はい?」でした。
先生は何度も「大丈夫ですか?」と聞いてくれました。
「大丈夫です」って答えたけど、どうしたら良いのかわからない状態でした。
CT写真とエコーの結果も見せてもらって、「これ、これがオデキだよ」と言われました。
とりあえずこの腫瘍が良性か悪性か分からないのでMRIとRIの検査もするとも言われました。
その後会社へ行って仕事しましたが、大分上の空でしたね(笑)

2003年11月
MRIの検査を受けに行きました。MRIの検査は一番大変だった記憶があります。
多分閉所恐怖症の人だと死んでしまうと思われるほど狭い筒状の中に寝て入ります。
どんなものかを見たい方は「ザ・ワン」というジェット・リーが出演している映画を見ると良いでしょう。
ジェット・リーがMRI受けてます。
検査する患部によるみたいですが、私は全身筒の中に入ってました。
頭に通信装置みたいのを付けられて、「○分間大きな音がします」と言われ、
外で工事でもしているんじゃないかと思えるほどの大きな音がします。
またもや「音が鳴っている最中は唾を飲まないでください」という恐ろしいことを言われました。
最長5分間飲むなと言われても・・・大変ですよこれ(笑)飲まないように頑張ったけどね!
3分間音を鳴らすのを2,3回、5分音を鳴らすのを2回やりました。
こちらもまた途中で造影剤を点滴したまま撮影。

別の日にRI検査をしに行きました。良性か悪性かを調べるものらしいです。
最初に放射性医療物質を注射して、これもまたひたすら寝て写真を撮るものです。
カメラらしきものが顔面すれすれまで近寄ってきて、つぶされるんじゃないかと思うほど接近してきます。
カメラが近寄ってきた後はひたすら寝てるだけです。15分ぐらいだったかな。
午前と午後の2回に分けて撮りに行きました。午後は注射しなかった。
私は筒状の装置に入らなかったけど、入る人もいるみたいですね(違う人が入ってたからかな)

数日後、MRIとRIの検査の結果を聞きに行ってきました。
良性か悪性かを調べるものだったのですが、良性だけど断言はできないとの事でした。
細胞検査しても良いけど、悪性だった場合に散る可能性があるのでやらないそうです。
先生は何度も「大丈夫、多分90%良性ですから。」と言ってくれました。
仕事のこともあったけど、一番早い1月5日に入院、6日に手術することを決めました。

2003年12月
入院に必要な検査を受けてきました。この日はクリスマスでしたよ。
先生からは「クリスマスイブとクリスマス、どっちがいい?」って言われてたっけな〜。
まずは点滴や手術の時に使う薬が合うか合わないかを調べるために2箇所皮膚に薬を注射しました。
ツベルクリン反応みたいなやつです。皮膚が薬でポコっと膨れてました。
15分経ったら見せに来てと言われ、その間に尿検査と採血をしてきました。
次に耳たぶを少し切って止血時間を調べる検査をしてきました。耳たぶ意外に痛いよ?
渡されたベルが鳴ったので注射の反応を見せてから、心電図と肺活量(呼吸量?)を調べました。
呼吸の方では1回ダメだしくらいましたね(笑)あと胸部レントゲンも撮りました。
入院用の検査はこのぐらいだったような気がします。
後約2週間で入院かと思うと気が重くてしょうがなかったです。